RIKAこんにちは!海外生活7年目に突入した私です。
この記事は、令和7年度の「日本語教育能力検定試験」の合格体験記になります。
▼無事に一発合格しました!


私は台湾在住で、これまでは在宅でWebデザインの仕事をメインでやっていました。
が、一昨年あたりから「日本語を教える仕事も兼業でできたら面白そう」と興味を持つようになり、思い切って日本へ弾丸で帰国し受験をしました。
この記事では、
- 日本語教育能力検定試験はどんな試験なのか?
- 私が受験しようと思った理由
- 試験当日の様子
- 勉強法や攻略法
- 参考テキスト・参考サイトなど…
詳しくまとめていきます!
日本語教育能力検定試験ってどんな試験?


日本語教育能力検定試験は、日本語教師として必要な知識や能力を測る民間の資格試験です。
日本国際教育支援協会が年に1回実施しており、30年以上の歴史があります。
合格率は30%前後を推移しており、合格の目安は正答率60〜65%くらいと言われています。



3人に1人しか合格しないので、決して簡単な試験ではないですが、国家資格ほどの難しさはないです。
実は、私が受験した前回(令和7年度)の試験までは、「マークシート方式(記述もあり)」で実施されていました。
それが令和8年(2026年)からは、CBT(コンピュータを利用した試験)方式で実施、かつ記述問題は廃止されるそうです。
この変更に伴い、試験時間や出題構成は変更されますが、求められる知識や学習内容自体は大きく変わらないはず。
この記事で紹介する内容も、これから受験予定の方の参考になれば嬉しいです。
今から取っても意味あるの?
かつて日本語教育能力検定試験は、日本語教師を目指すなら必須ともいえる試験でした。
ですが!
2024年に国家資格である「登録日本語教員」ができたことで、その地位が危ぶまれるようになっています…
両者の主な違い
| 日本語教育能力検定試験 | 登録日本語教員 | |
|---|---|---|
| 種類 | 民間資格 | 国家資格 |
| 目的 | 日本語教育に関する知識・能力を測定 | 認定日本語教育機関で日本語教師として働くための資格 |
| 試験内容 | CBT(コンピューター)方式による知識試験 | 日本語教員試験の合格+実践研修の修了 |
登録日本語教員の最大の強みは、国家資格だということ。
さらに、実践研修もあるので、知識だけではなく、教壇に立って教える力も身についている証明になります。
なので、もし目標が「認定教育機関で正社員としてちゃんと働きたい」といった方であれば、登録日本語教員を目指す方がいいですね。
となると、
じゃあ、日本語教育能力検定試験はもう受ける意味がないの?
と思う方もいるかもしれません。
結論、必ずしもそうとは限りません。
日本語教育能力検定試験は、今でも日本語教育に関する知識を証明できる試験だし、合格すれば日本語教師としての選択肢が広がるのは間違いない。
どちらを受験すべきかは、自分がどんな働き方をしたいのか?によって変わってくると思います。
私がこの試験を受けようと思った理由
私がこの試験を受けようと思った一番の理由は、
日本国内の教育機関で正社員として日本語教師になることが目的ではなかったから
です。
私が想定していた働き方は、例えば
- オンラインで日本語を教える
- カフェなどで個人レッスンをする
- 子どもの習い事教室で日本語を教える
- 現地の語学スクールで働く
実際、私が住んでいる台湾の求人を見てみると、「日本語ネイティブであれば、資格なしで応募OK」という求人も少なくないです。
そんな中、「日本語教育について勉強した経験があり、資格も取得している」という証明があれば、多少なりとも採用で有利になるのでは?と考えました。
資格以外に重視される条件でいうと、他には「420時間の日本語教師養成講座を修了している」というのがありますが、
単に講座を受けたという実績よりも、自分でしっかり勉強して、合格率約30%の試験に合格したという実績のほうが自信にもなるし、知識の証明にもなると考えました。
以上が、私がこの試験を受けようと思った理由になります。
試験当日の様子
私は台湾に住んでいるため、2泊3日の弾丸スケジュールで東京へ行きました。
令和7年度の東京会場は大正大学だったので、近くの巣鴨駅周辺のホテルを予約しました。


試験当日は、ホテルで朝食を食べ、お昼用の軽食と水をコンビニで買って会場へ向かいました。
当日の持ち物や1日の流れは、Amazonで購入したこちらの本を参考にしました↓
会場に着くと、すでに多くの受験者が参考書を開いて最後の追い込み中。私も席についてからは、用語集をひたすら見返していました。
京浜東北線の遅延で試験は30分遅れてスタートとなりましたが、最初の【試験Ⅰ】で私はまさかの大失敗をおかしました…
【試験Ⅰ】は、90分で100問もの問題を解かないといけないので、時間との勝負になります。
1問30秒〜1分で解く!と時間配分を決めていましたが、最初に出てくる苦手な文法問題で思った以上に時間をロス。
試験時間が残り30分を過ぎたところで、問題がまだ半分以上残っていることに気づき、本格的に焦り始めます。
残り10分になったところで、「もうだめだ」と判断し、残りはマークシートの「3」を全部塗る作戦に変更。
その後、ページを高速でめくりながら解けそうな問題だけ見つけて、いくつか回答を書き直しました。
終了の合図が鳴った瞬間は、ほんとうに頭が真っ白で、オワった…と思いました。
昼食が喉を通らず、水とソイジョイを一本だけ食べました。
ただ、失意の中でも、



私は今回、わざわざ台湾から飛行機代とホテル代で10万円以上かけて試験を受けに来たんだ!!ムダにするわけにはいかない
と我に帰り、なんとか気持ちを切り替えました。
そして、試験Ⅱと試験Ⅲでは、分からない問題にこだわって時間をロスしないことを強く意識しました。
試験Ⅲのラスト記述問題は、MAXの集中力と緊張感で、何を書いたか全然覚えていません笑
ただ、聞かれたことにだけ答えることと、解答欄の8割程度は埋めることだけは心掛けました。
そんなこんなで試験は終了!
やはり試験Ⅰのミスのことがあったので、気分は落ち込んでいました。
ただ、久しぶりに東京に来たし美味しいものでも食べようと思い、巣鴨駅周辺で口コミが一番良かったお寿司屋さんで海鮮丼を食べました。


海鮮丼なのに卵やかまぼこ、きゅうり、椎茸、ガリで半分うめられている‥涙



疲れを癒したかったので、徒歩圏内にあった温泉にも行きました!
設備もキレイでお風呂もたくさんあって良かったです。
東京染井温泉 SAKURA
ホテルに戻り、ネットに上がっていた解答速報で自己採点をしました。
試験勉強をしていた時から大変お世話になっていた「日本語教師のはま」さんのサイトを参考にさせてもらいました!
自己採点の結果は、
- 試験Ⅰ:正答率56%
- 試験Ⅲ:正答率60%
※試験IIの音声問題と、試験Ⅲの記述問題は解答速報がなかった
この試験の合格目安は正答率60〜65%くらいです。
自分の感覚では、試験IIが正答率70%くらいの自信があったので、もしそうだったら運よくギリギリ合格くらいの予測でした。
もしくは、ギリギリ届かず不合格…という感じかと。
ただ、もう結果は変えられないので、その日は試験のことは忘れることに。
翌朝は、せっかくだし有名な巣鴨商店街を散策して帰ろうと思ってたのですが、朝が早過ぎて空いてるお店はほぼゼロ。
結局、近くのカフェで朝食を食べ、そのまま空港へ向かい、夕方には無事台湾へ戻りました。
結果通知が届く。果たして結果は…?
試験は10月の最後の日曜日でした。
私は普段台湾にいるので、合格通知は新潟の実家に郵送されるようにしていましたが、12月末にやっと届きました。
母親から合格通知が届いたというLINEが来たときは、驚きと喜びで一瞬目を疑いました!!
▼こんな封筒が到着


不合格だった場合は、ハガキが一枚届くとのことだったので、封筒が届いた時点で合格ということみたいですね。
▼中身はこちらの2枚でした







2枚目には、各区分での成績がa〜dで評価されています。
私はaが2つ、bが3つでした。もしcやdが入っていたりすれば不合格だったのではと思います。
【4ヶ月の独学】日本語教育能力検定試験の勉強法、参考テキスト、攻略法


ここからは、試験の勉強法や参考テキスト、攻略法などをまとめてご紹介していきます。
| 学習スタイル | 独学 |
|---|---|
| 受験回数 | 初受験 |
| 学習時間 | 約4ヶ月(2025年7月〜10月) |
| 1日の勉強時間 | 平均2時間 |
| 使用教材 | 赤本、完全攻略ガイド、用語集、過去問など |
| 学習にかかった費用 | 書籍代合計11冊:22,772円 |
私の学習方法は主に、「赤本で知識をインプット→過去問を繰り返し解く」というものでした。



赤本は、受験勉強スタート時点での最新版を購入しました。
過去問は過去5年分を買いました!




▼赤本の最新版
▼去年の過去問
この赤本と過去問は、受験勉強するなら必須のテキストになります。
私の場合は、まず赤本を3周しました。
| 1周目 | 試験の全体像をサクッと把握 |
|---|---|
| 2週目 | 重要度の高い箇所をチェックしつつ、 理解できない用語や概念はネットやチャッピーに聞いて理解をする |
| 3週目 | 少しづつ用語を覚えつつ、各章の後ろについている練習問題を解く |
赤本の各章には練習問題がついているので、解きながら用語を暗記していきます。


この試験は大学受験のように、ある程度の知識量が求められる試験です。
なので、一つひとつの用語の意味をしっかり理解しながら、最終的には暗記する必要があります。
ただ、赤本はサイズが大きくて持ち歩きには少し不便です。
私は、外出先やソファでくつろぎながら気軽に暗記できるように、分野別用語集も購入しました。
大学受験で使う英単語帳みたいなものですね。この用語集は、私が使った参考書の中で一番活躍した一冊でした。
勉強時に手元に置いて、重要なこと、気づいたことなど全てここに書き込み、試験開始直前まで読んでいました。おすすめの一冊です。
2ヶ月目〜は過去問をスタート!


最初の1か月は、赤本と用語集を使って基礎知識をインプットすることに集中しました。
そして2か月目からは、少しずつ過去問にも取り組み始めました。
私は過去問を5年分購入したんですが、その中の3年分は科目ごとに区切って勉強しました。
例えば令和元年度の問題なら、
- まず試験Ⅰを解く → 答え合わせ・復習
- 次に試験Ⅱを解く → 答え合わせ・復習
- 次に試験Ⅲを解く → 答え合わせ・復習
といった感じです。
残り2年分は本番の予行練習として、本試験と同じ時間を計って最後まで通して解きました。
過去問の解説はブログがとても役立った!!
過去問なんですが、一つデメリットがあります。
それは、解答番号しか載っておらず、解説が一切ないことです。
「なぜこの答えになるのか」が分からない問題も多かったので、私はネットで解説を探しました。
その中でも特にお世話になったのが、「日本語教師のはま」さんのブログにあった【過去問解説】です。


とても丁寧に解説されていて、理解できなかった問題は何度もこのブログを読み返していました。
その他、「毎日のんびり日本語教師」さんのブログも非常に参考になりました!





過去問をやる際には、この2つのブログを活用すると、理解がかなり深まると思います。
また、私は5年分の過去問の他に、対策問題集も一冊だけ買いました。
こちらは過去問をやる感覚で、問題をたくさん解く練習ができます。ちゃんと解説も載っていますよ。
「過去問をやり終わってしまい、もっと問題を解いておきたい!」といった方におすすめです。
文法問題対策と記述問題対策について
これまで紹介したテキスト以外に、私は苦手分野の補強用に、分野別の対策本を2冊購入しました。
まず、日本語の文法問題対策として使ったのが、「考えて、解いて、学ぶ日本語教育の文法」です。
この試験では、日本人だからといって簡単に解けるわけではない日本語文法も出題されます。
例えば、
- 動詞の活用や音便
- オノマトペ
- 形容詞・副詞・助詞
- 受け身・使役・授受表現
などです。
普段は何気なく使っている日本語も、「なぜそうなるの?」と聞かれると、意外と説明できないものって多いんですよね。
よくあるのが「月がキレイですね」と「月はキレイですね」という時の、「が」と「は」の違いなど。
そこで役立ったのが、「考えて、解いて、学ぶ 日本語教育の文法」です。



Amazonの評価が高かったので購入したんですが、実際に良かったです。解説が丁寧だし、「日本語ってこんな仕組みなんだ!」と楽しみながら読めました。
試験対策としても役立ちますが、将来、日本語教師として教える立場になったときにも長く使える一冊だと思います。おすすめです。
その他、記述問題対策として、こちらの一冊も購入しました。↓
実際に受験して分かった攻略法
私がこの試験を受けようと思ったとき、まずは腕試しとしてノー勉で過去問を解いてみました。
結果は……



何を言っているのか、まったく分からない(笑)
専門用語がチンプンカンプンで、「日本語ネイティブなのに全然解けないじゃん!」とショックでした。
でも、それも当然で、この試験は「日本語が話せるか」を問う試験ではなく、「日本語を教える知識や能力があるか」を問う試験だから。
そのため、日本語ネイティブだからといって、対策なしで合格できるような試験ではありません。
なのでまずは、しっかり赤本と過去問を購入して対策することが大切です。
まずは専門用語を理解することが最優先
この試験では、日本語教育だけでなく、
- 言語学
- 教育学
- 心理学
- 異文化理解
など、幅広い分野から出題されます。
最初は知らない専門用語ばかりで戸惑いますが、用語を単純に丸暗記するのではなく、「どういう意味なのか?」までちゃんと理解して覚えることが大切です。
そうでないと、少しひねった問題が出された時に、簡単に引っかかってしまいます…
私は分からない用語があれば、チャッピーやネット検索を使って、100%意味を確実に理解するようにしていました。



理解した後は、とにかく繰り返し覚える。私は用語集を最低でも15回は繰り返したと思います。
「音声問題」の攻略はこちらの動画がおすすめ!
私も含めて、苦手な方が多いのが「音声問題」の分野です。
アクセントの位置や発音方法、舌の位置など、日本人でも普段は意識しない内容が多く出題されるので、かなり難しく感じます。
私は前述した「日本語教師はま」さんのブログに加え、YouTubeの解説動画にとても助けられました。
音声問題を分かりやすく解説している動画がいくつかあるので、苦手な方はぜひ一度見てみることをおすすめします。
まとめ:海外で日本語教師を目指すならおすすめの試験です!
今回ご紹介した「日本語教育能力検定試験」は、特に海外で日本語教師として働いてみたいという方におすすめの試験です。
冒頭で解説したように、もし日本国内の認定教育機関で教えたい場合は、今は国家資格「登録日本語教員」があります。
一方で、
- オンラインで日本語を教えたい
- 海外の友人や知り合いに日本語を教えたい
- カフェなどで個人レッスンを開きたい
- 副業やボランティアとして日本語教師をしてみたい
- こども向けの習い事教室で日本語を教えたい
こういった目的なら、「日本語教育能力検定試験」の合格が、その道への第一歩になるはずです。
令和8年(2026年)度は、これまでの筆記試験から、CBT(コンピュータを利用した試験)方式に変更されます。
試験時間や出題構成は変更されますが、求められる知識や学習内容自体は大きく変わらないはず。
この記事の内容が、これから受験を予定している方に少しでも参考になれば幸いです。


