コーディングしたデータは、どうしたらネット上で見れるの?
サーバーやドメインが必要って聞いたけど、一体なんのこと?
今回は、Web制作初心者向けにサーバーとドメインについて解説します。
HTMLなどで作ったデータを、インターネット上でみんなが見れるようにするには、サーバーとドメインが必要です。
初めて聞く人にとっては、「どんな関係性があるの?」「どうやって準備するの?」と色々ナゾだと思います。
そこで今回は、初心者向けにその仕組みをわかりやすく説明しながら、おすすめのサービスも紹介していきます!
この記事を書いた人
あおい(@aoidesign)
2018年からWebデザインを学習。
副業時代を経て現在はフリーのLP専門デザイナーとして活動。
LP制作実績は200件以上。
メンターや講師の仕事も行う。
まずは全体像を確認しよう!
Webサイトを作る過程では、デザイン → コーディングと順番に行なっていくと思います。
しかし、コーディングしたHTMLやCSSファイルは、そのままではインターネット上で見ることができません。
みんながネット上で見られるようにするには、サーバーとドメインの用意が必要です。
以下は関係性を表した図です。
ひとまず、全体像がざっくり分かればOKです。
- 制作者:HTMLなどのファイルをサーバーへアップロード
- 閲覧者:アクセスすると、ドメインに紐づいたサーバーから情報が提供される
サーバーとドメインとは?分かりやすく解説
よく言われるイメージは、
- サーバー:インターネット上の「土地」
- ドメイン:インターネット上の「住所」
になります。
この画像で分かるように、家(Webサイト)を建てるには、土地(サーバー)と住所(ドメイン)が必要なわけですね。
それぞれについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
サーバーはインターネット上の「土地」
サーバーは簡単にいうと、Webサイトのデータを保管しておく場所です。
サーバーは英語で「Server(提供する側)」という意味です。
例えば私たちが、PCやスマホで何かのページにアクセスした時に、そのページのテキストや画像情報を提供してくれます。
この仕組みによって、私たちは知りたい情報を見ることができるわけです。
サーバーには大きく分けて2つの種類があります。
- 共有サーバー:1台のサーバーを複数のユーザーが共有
- 専用サーバー:1台のサーバーを1人のユーザーが独占
個人でWeb制作をしているデザイナーや、ブロガーの場合は、「共有サーバー」を利用することが大半です。
月額費も圧倒的に安いし、スペックや機能の面でも共有サーバーで十分です。
一方で、専用サーバーは上級者や大企業向けになります。
おすすめのサーバーについては、後ほど解説しますね。
ドメインはインターネット上の「住所」
ドメインは前述したように、インターネット上の「住所」です。
Webサイトを見る際に、インターネット上のどこにいるのかを特定するために使われます。
例えば、当ブログのドメインは「aoidesign21.com」になります。
また、ヤフーニュースのドメインは「yahoo.co.jp」であり、Amazonのドメインは「amazon.co.jp」となっています。
ってことは「URL」って理解でいいのかな?
URLとも似ていますが、少し違います。
ドメインは、URLの一部分のことを指します↓
例:https://aoidesign21.com/server-domain
※赤い部分がドメインです
ドメイン名は好きなものを使える
ドメインは、自分の好きな文字列を使えます。
一般的には、会社名や商品、サービス名を使うことが多いです。
ブログの場合だと「aoiblog.com」など、【名前+blog】を使っている人が多い印象ですね。
ここで一点注意点として、同じドメインは重複できないので、欲しいドメインがすでに他の誰かに使われていたら、そのドメインは使えません。
また「.com」の部分は、他の文字列も使えますが、用途によって決まりがあります。
ドメイン名の種類
.com | 商業目的のサイト |
---|---|
.net | ネットワーク関連のサイト |
.info | 情報提供を目的としたサイト |
.org | 非営利団体や組織向けサイト |
.jp | 日本国内で運営されているサイト |
.co.jp | 日本の企業向け、法人のみ取得可能 |
特別な理由がない限り「.com」または「.net」を選ぶのがおすすめです。
取得がしやすいし、取得費や更新費が他のものより安いです。
どれくらいの料金がかかる?初期費用と維持費を解説
サーバーとドメインの費用について解説しますね。
契約するサービスによって料金は変わりますが、大体の相場はこんな感じです。
初期費用 | 更新費用(年額) | |
---|---|---|
サーバー | 2,000~5,000円 ※無料のところも多い | 8,000〜15,000円 |
ドメイン | 0〜1,000円 | 1,000〜3,000円 |
ドメインは「.com」「.net」が一番安いです。
取得にかかる初期費用が、0円や1円と格安のサービスもあります。
サーバーの場合は、契約期間によっても金額がけっこう変わります。
例えば、1ヶ月よりも、12ヶ月や24ヶ月と長期で契約した方が、料金が安くなります。
サーバーは基本的に長期で運用するものなので、初心者なら最初は「12ヶ月」での契約がおすすめです。
不安な方は、無料体験ができるサーバー会社もあるので、そちらを検討してみてください!
サーバーとドメインは同時に契約した方が便利
サーバーとドメインは、同じサービスから同時に取得した方が何かと便利です。
のちのちサーバーとドメインの紐付け作業などが必要になりますが、そういった際に設定が簡単にできます。
さらに、サーバーを新規契約すると、ドメインが無料で取得できるサービスもあります。
例えば私はエックスサーバーを長年利用していますが、新規申し込みで、ドメインが2つ永久無料で取得できます。
(※2024年8月時点)
対応表はこちら↓
サーバー名 | ドメイン名 |
---|---|
エックスサーバー | エックスドメイン |
ロリポップ | ムームードメイン |
ConoHa WING | ConoHaドメイン |
お名前.comレンタルサーバー | お名前.com |
さくらのレンタルサーバ | さくらのドメイン |
サーバーとドメインのおすすめのサービス
大手で利用者も多く、安心して使えるサービスを下記に挙げています。
サーバーのおすすめサービス3選
エックスサーバー | シン・レンタルサーバー | ロリポップ | |
---|---|---|---|
特徴 | 国内シェアNo,1のレンタルサーバー。超高速表示、大量アクセスにも強い。 | エックスサーバーのシステムをベースに、より高速性・機能性を追求した最新技術を導入している。 | 月額99円〜と低価格が売り。WordPressの表示速度がNo.1。 |
おすすめ度 | |||
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | スタンダード:990円〜 プレミアム:1,980円〜 ビジネス:3,960円〜 | ベーシック:770円〜 スタンダード:1,540円〜 プレミアム:3,080円〜 ビジネス:6,160円〜 | エコノミー:99円〜 ライト:264円〜 スタンダード:495円〜 ハイスピード:550円〜 エンタープライズ:2,200円〜 |
こんな方に おすすめ | シェア率・信頼性重視の方 | 表示速度、コスパ重視の方 | 安さ重視の方 |
無料体験 | 10日間無料 | 10日間無料 | 10日間無料 |
特典 | 対象ドメインが2つ永久無料 | 対象ドメインが2つ永久無料 | ハイスピードプラン以上で ドメイン2つ永久無料 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
私は長年エックスサーバーを愛用しているので、一番おすすめです。
安さ重視ならロリポップのハイスピードプランがいいですよ!
このプランだと、ドメインが無料でもらえます。
シンレンタルサーバーは、比較的新しいサービスですが、エックスサーバーのシステムを使っているので安心して利用できます。
おすすめに入れた理由は、新しいサービスということで、キャッシュバックや割引をやっているからです。
その他の2つのサービスでも、定期的にキャンペーンを行っています。
キャンペーン期間中は、月額料金が通常よりも安くなるので、チャンスを逃さずお得に契約しましょう!
ドメインのおすすめサービス3選
ドメインは前述したように、サーバーを契約すると、無料で取得できるサービスがあります。
「サーバーのおすすめサービス3選」で紹介した3つのサービスも、ドメインが永久無料でもらえます。
なので、新規でサーバーを契約する方は、同時に無料でゲットしましょう!
サーバーだけを既に契約済みの方は、系列のサービスでドメインも取得するのがおすすめですよ。
系列サービス一覧
サーバー名 | ドメイン名 |
---|---|
エックスサーバー | エックスドメイン |
ロリポップ | ムームードメイン |
ConoHa WING | ConoHaドメイン |
お名前.comレンタルサーバー | お名前.com |
さくらのレンタルサーバ | さくらのドメイン |
サーバーとドメインは紐付けが必要
サーバーとドメインには紐付けが必要となります。
紐付けというのは、簡単にいうと、サーバーとドメインを連携させることですね。
インターネット上の「住所」であるドメインにアクセスした時に、そこに紐づけられたサーバー(土地)に保管されたデータが取得される仕組みになっているからです。
紐付けがされていないと、アクセスした時にデータの場所がわからず、サイトを見ることができません。
紐付けの設定は、サーバー管理画面から簡単に行えますよ!
また、一部のサービスでは最初から紐付けがされている場合もあります。詳細は各ヘルプをご確認ください。
下記に有名なサーバー会社のヘルプを載せておきます。
【要注意】期限が切れる前に必ず更新しよう
サーバーとドメインは、期限が切れる前に必ず更新しましょう。
忘れて期限を超過してしまうと、サイトがいきなり見れなくなります。
また、ドメインの場合は期限が切れた後に再取得しようとしても、同じドメインでの取得ができなくなることもあります。
対策としては、以下の2つですね。
- 「自動更新設定」をオンにして、自動で更新してもらう
- 期限が近くなったら早めに手動で更新手続きをする
期限が切れる2〜3ヶ月前から、更新を促すメール通知が何度か来るはずです。
なるべく早めに手続きをしておくと安心ですよ!