HTMLは、どうやったらネットに公開できるの?
サーバーやドメインが必要って聞いたけど、何のこと?
今回は、Web制作初心者向けに「サーバー」と「ドメイン」について解説します。
HTMLで作ったデータを、インターネット上で見れるようにするには、サーバーとドメインが必要です。
初めて聞く方にとっては、
- どんな関係性があるの?
- どうやって準備するの?
など、知らないことが多いと思います。
今回は、その仕組みを説明しながら、おすすめのサービスもご紹介していきますね。
この記事を書いた人
あおい(@aoidesign)
25歳でWebデザインの学習をスタート。
副業時代を経て、現在はフリーのLPデザイナーとして活動中。
LP制作実績は200件以上。
メンター・講師の仕事もおこなっています
まずはWeb制作の全体像を確認しよう
Webサイトを作るときは、デザイン → コーディングと、順番におこなっていくと思います。
コーディングデータ(HTML/CSS)ですが、そのままではインターネット上で見れません。
みんながインターネットで見れるようにするには、サーバーとドメインの用意が必要です。
関係性を表した図がこちら
- 制作者:HTMLなどファイル一式を、サーバーへアップロードする
- 閲覧者:サイトにアクセスすると、ドメインにひもづいたサーバーから、情報が提供される
サーバーとドメインとは?
よくいわれるイメージは、
- サーバー:インターネット上の「土地」
- ドメイン:インターネット上の「住所」
この画像から分かるように、家(Webサイト)を建てるには、土地(サーバー)と住所(ドメイン)が必要なわけです。
この2つについて、もう少し説明していきます。
サーバーはインターネット上の「土地」
まずは、サーバーから。
サーバーは、Webサイトのデータを保管しておく場所です。
たとえば、PCやスマホでWebページにアクセスした時に、そのページのテキストや画像情報を提供してくれます。
この仕組みによって、私たちは知りたい情報を見ることができるわけです。
大きく分けて、2つの種類があります。
- 共有サーバー:1台のサーバーを複数のユーザーが共有
- 専用サーバー:1台のサーバーを1人のユーザーが独占
個人や小規模でWeb制作をしている場合は、「共有サーバー」を利用することが大半です。
月額費用も安いし、スペックや機能面でも共有サーバーで十分です。
※専用サーバーは、上級者や大企業向けになります。
おすすめのサーバーについては、後ほど解説しますね
ドメインはインターネット上の「住所」
次は、ドメインを解説します。
ドメインは前述したように、インターネット上の「住所」です。
Webサイトを見る時に、自分が今、インターネット上のどこにいるのかを、特定するために使われます。
たとえば、当ブログのドメインは「aoidesign21.com」です。
また、他にも
- Yahooニュース:yahoo.co.jp
- Amazon:amazon.co.jp
こんな感じになっています。
ってことは「URL」って理解でいいのかな?
似ていますが、少し違います。
ドメインは、URLの一部分のことを指します
例:https://aoidesign21.com/server-domain
※赤い部分がドメインです
ドメイン名は好きなものを使える
ドメインは、自分の好きな文字列を使えます。
一般的には、会社名や屋号、商品・サービス名を使います。
注意点として、同じドメインは重複できません。
なので、欲しいドメインがすでに他の誰かに使われていたら、そのドメインは取得ができません。
また、「.com」の部分は、他の文字列も使えますが、用途によって決まりがあります。
ドメイン名の種類
.com | 商業目的のサイト |
---|---|
.net | ネットワーク関連のサイト |
.info | 情報提供を目的としたサイト |
.org | 非営利団体や組織向けサイト |
.jp | 日本国内で運営されているサイト |
.co.jp | 日本の企業向け、法人のみ取得可能 |
特別な理由がない限り「.com」または「.net」を選ぶのがおすすめです。
取得費用や更新費用が、他のものより安いです。
どれくらいの料金がかかる?【初期費用・維持費】
ここからは、料金について解説します。
契約サービスによって料金は異なりますが、相場はこんな感じです。
初期費用 | 更新費用(年額) | |
---|---|---|
サーバー | 2,000~5,000円 ※無料のところも多い | 8,000〜15,000円 |
ドメイン | 0〜1,000円 | 1,000〜3,000円 |
サーバーは、「契約期間」によって、けっこう金額が変わります。
一年契約よりも、24ヶ月や36ヶ月と長期契約を選んだ方が、料金が安くなります。
最初から長期契約が不安な方は「12ヶ月」からスタートすると良いですね
サーバーとドメインは同時に契約した方が便利
サーバーとドメインは、同じサービスから同時に取得した方が便利です。
なぜなら、のちに必要になる「サーバーとドメインの紐付け作業」が簡単にできるから。
中には、サーバーを新規契約すると、ドメインが無料で取得できるサービスもあります(※後ほどご紹介します)
▼サーバー・ドメインサービスの対応表
サーバー名 | ドメイン名 |
---|---|
エックスサーバー | エックスドメイン |
ロリポップ | ムームードメイン |
ConoHa WING | ConoHaドメイン |
お名前.comレンタルサーバー | お名前.com |
さくらのレンタルサーバ | さくらのドメイン |
サーバーとドメインのおすすめのサービス
ここからは、私のおすすめサービスをご紹介します。
大手で利用者も多く、安心して使えるサービスです。
サーバーのおすすめサービス3選
エックスサーバー | シン・レンタルサーバー | ロリポップ | |
---|---|---|---|
特徴 | 国内シェアNo,1のレンタルサーバー。超高速表示、大量アクセスにも強い | エックスサーバーのシステムをベースに、より高速性・機能性を追求した最新技術を導入 | 月額99円〜と低価格が売り。WordPressの表示速度がNo.1 |
おすすめ度 | |||
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | スタンダード:990円〜 プレミアム:1,980円〜 ビジネス:3,960円〜 | ベーシック:770円〜 スタンダード:1,540円〜 プレミアム:3,080円〜 ビジネス:6,160円〜 | エコノミー:99円〜 ライト:264円〜 スタンダード:495円〜 ハイスピード:550円〜 エンタープライズ:2,200円〜 |
こんな方に おすすめ | シェア率・信頼性重視の方 | 表示速度、コスパ重視の方 | 安さ重視の方 |
無料体験 | 10日間無料 | 10日間無料 | 10日間無料 |
特典 | 1つ永久無料 (※スタンダードプラン12ヶ月以上の契約で可) | 1つ永久無料 | 2つ永久無料 (※ハイスピードプラン以上で可) |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
私自身はエックスサーバー利用者ですし、私のクライアントの6〜7割も、エックスサーバーかロリポップを利用してますね
シンレンタルサーバーは、比較的新しいサービスですが、エックスサーバーのシステムを使っているので、安心です。
おすすめに入れた理由は、新しいサービスということで、キャッシュバックや割引をやっているから。
キャンペーン期間中は、月額料金が通常よりも安くなるので、チャンスを逃さずお得に契約しましょう!
ドメインのおすすめサービス3選
ドメインは、サーバーを契約すると、同時に無料で取得できるサービスがあります。
「サーバーのおすすめサービス3選」で紹介した3つのサービスにも、この特典があります。
ただ、対象となるプラン・契約期間に制限があるので、下記にまとめました
- エックスサーバーの「スタンダードプラン」:12ヶ月の契約で1つ、24ヶ月で2つ永久無料
- ロリポップの「ハイスピードプラン」以上:12ヶ月以上の契約で2つ永久無料
- シン・レンタルサーバ:通常プラン(ビジネスプラン以外)の契約で1つ、ビジネスプランで2つ永久無料
サーバーは、長期で運用するのが基本です。
初心者で最初から長期契約が不安な方は、12ヶ月プランで始めるのがおすすめですよ。
サーバーとドメインは紐付けが必要
サーバーとドメインは契約しても、お互いを紐付ける設定をしなければ、Webサイトを表示できません。
紐付けとは、簡単にいうと「サーバーとドメインを連携させる」ことです
「サーバーとドメインとは?」で話した「土地」「住所」を考えると分かりやすいと思います。
Webサイトに辿り着くには、土地と住所が紐づいていないといけません。
この記事で紹介したサーバー会社の場合は、管理画面から簡単に紐付け作業がおこなえます。
その他のサーバーも合わせて、公式ヘルプを載せておきますね↓
【要注意】期限が切れる前に必ず更新しよう
サーバーとドメインは、期限が切れる前に必ず更新しましょう。
忘れて期限を超過してしまうと、サイトがいきなり見れなくなります。
また、ドメインの場合は期限が切れた後に再取得しようとしても、同じドメインでの取得ができなくなることも。
対策としては、以下の2つですね。
- 「自動更新設定」をオンにして、自動更新する
- 期限が近くなったら、手動で更新する
期限が切れる2〜3ヶ月前から、お知らせメールが何度が来ます。なるべく早めに手続きしましょう!