AIの登場で、Webデザイナーはもうオワコン?
これからWebデザイナーを目指しても意味ないよね……?
この記事では、そんな不安を抱えている方に向けて、一応現役でWebデザインを仕事にしている私が、個人的な意見を書いていきます。
こんにちは!LP専門デザイナーの@AoiDesignです。
今年に入ってから、Xを眺めていると、Web業界の方々がAI時代のWebデザイナーの将来性について語っているのを、かなり目にするようになりました。
中には、
- 将来的にはデザイナーは必要なくなると考えた方がいい
- なくならないまでも、給料は安くなっていく
と言っている方がいました。
一方で、
オワコン議論は極端すぎ。むしろAIのおかげでデザイナーは今まで以上に稼げるし、将来性がある
こう話している人もいました。
今回はそんな議論も踏まえた上で、超零細フリーランスとして6年ほど活動してきた私は、Webデザイナーの将来性についてどう考えているのか?
一個人の意見を書いていきたいと思います。
業界全体の将来予測や世界的な流れといった大きな話ではなく、あくまで私自身が日々仕事をする中で感じている、リアル現場の感覚をもとにお話ししていきます。
「これからWebデザイナーを目指したいけど、不安が多い‥」という方に、少しでも参考になる内容になれば嬉しいです。
AIによってWebデザイナーの仕事は確実に変わっている
確実に言えるのは、この2〜3年でWebデザイナーの仕事は大きく変わったということ!
なぜなら、Canvaのように画像をテンプレートで簡単に作れるツールや、Midjourneyのような画像生成AIが登場したからです。
おかげで、バナーやチラシも素人が簡単に作れるようになりました。
▼具体例がこちら


こちらは私がChatGPT(※有料版)を使い、1分ほどで作成したバナーです。
以前なら、デザイナーが最低でも1枚15分前後はかけて作っていました(私はもっと時間がかかります笑)
バナー1枚の相場は3,000〜5,000円程度なので、依頼する側からすると、そのお金が浮くことになるし、依頼にかかる時間も節約できます。
デザイナーとのやり取りも不要で、修正も何度でも対応してくれる。「それならAIでいいじゃん!」と思う人が増えるのも納得ですよね。
画像作成以外にも、
- 写真やイラストの生成
- テキスト作成
- デザイン案の提案
- コーディング補助
このあたりは、今ではAIに指示を出すだけで、素人でも十分クオリティの高いものを作れるようになりました。



実際、私もコーディング作業ではAIをかなり重宝しています。
以前なら講座を買って勉強したり、必死になってネットの解説記事を探したりするしかありませんでした。
でも今は、デザインデータやスクショをAIに読み込ませれば、それっぽいコードをサクッと出力してくれます。
もちろん多少の修正作業は必要なんですが、たたき台を提供してくれるだけでも、コード苦手族の私にとっては、本当にありがたいです。
デザイナー的には「あれれ?」なデザインも、素人には十分な場合が多い
SNSなどを見ていると、デザイナーさんたちが
・AIが作るデザインは、まだ違和感がある…
・納品レベルにはなってない‥
といった意見を発信しているのを見かけます。
実際AIだと、なんだかありきたりなデザインになったり、綺麗なんだけどイマイチしっくりこないと感じることはあります。
ただ一般の人からすると、「十分きれい」「普通に使える」と感じるケースもかなり多いんですよね。
デザイナーは職業柄、文字間隔や余白、配色など細かい部分まで目がいきます。
しかし、クライアントや一般ユーザーはそこまで細かく見ていないですし、そこまで求めていない場合も多い。
その点を踏まえると、「最低限それっぽいものを作る」「キレイな見た目を作る」というだけのデザイン仕事は、今後はAIに置き換わっていく可能性がかなり高いと感じてます。
私が思う、AIによって完全になくなるWebデザイナーの仕事
個人的には、将来的にWebデザイナーという職業そのものがなくなることはないと思っています。
ただ、これまでデザイナーが担ってきた仕事の中には、AIによってほぼ不要になるものも出てくるだろうと感じています。
例えば画像加工。
- 色味や光、明るさの調整
- 不要なものの削除
- 合成
こういった作業は、以前ならPhotoshopで一つひとつやっていましたが、今はAIに指示を出すだけで一瞬でいい感じの加工ができるようになっています。
あと画像加工なら、EvotoのようなAIリタッチツールを使うのも便利です。
そのほかにも、
- 簡単なバナーやサムネイル画像の作成
- 既存デザインの単純なサイズ展開
- テンプレートを当てはめるだけの制作
- コーディング作業
こういった仕事は、今後ますますAIに代替されていく分野だと思います。
なので、先ほども述べたように、「見た目が整っていればOK」というレベルの仕事は、今後案件自体も減っていくでしょう。
また、なくなるまではいかなくとも、以前なら数万円で受注できていた仕事が、単価がグッと下がる可能性は避けられないはず…。
まとめると、単純作業や簡単な加工、バナー制作だけを行うデザイナーを目指すのなら、将来性はあまり高くないといえます。
これからの時代は、AIを武器として活用しつつ、いかにデザイナーとしての付加価値を高められるかを考えることが大切になってくると思います。
それでもWebデザイナーが完全になくなることはない3つの理由


ここまで読むと、「やっぱりこれからWebデザイナーを目指すのは厳しそう…」と思う方も多いと思います。
ただ私は、Webデザイナーという仕事がここ数年で完全になくなることはないと思っています。
その理由を3つ解説していきたいと思います!
- AIが作ったデザインの修正依頼はむしろ増える
- 目的達成のためのデザインには人の介入が必要
- 顧客とのコミュニケーションやディレクションはAIには難しい
理由①AIが作ったデザインの修正依頼はむしろ増える
一つ目の理由は、AIによって作られたデザインの修正依頼や改善依頼が増えると思うからです。
AIを使えば、それなりに見栄えの良いデザインは作れます。
ですが、そこから思い通りのデザインに仕上げたり、実際に成果が出るデザインするのは簡単ではありません。
例えば、
・AIツールでサイトを作ってみたけど、思った感じにならない
・ChatGPTで作ったバナーが全然クリックされない
・修正したいけど、どこを直せばいいのか分からない
といった沼にハマってしまう方は少なくありません。



実際、私の元にも、以前はなかったような依頼がこの1年ほどで増えてきました。
例えば、
- Canvaで作ったLPを、もっと洗練されたデザインにしてほしい
- AIで自作したLPの成果がイマイチだから改善案を教えてほしい
- AIで作ったデザインイメージを土台に、プロの提案も加えてサイトを作ってほしい
これらは、実際に私の元へ来た依頼です。
そもそも一般の方の場合、「いいデザインとは何か?」という基準自体が分からないことがほとんどです。
となると、AIで作ったデザインに違和感があっても、
- どこが悪いのか?
- なぜ成果が出ないのか?
- どう改善すればいいのか?
を自分で判断することが難しいんですよね…
そう考えると、いくらAIツールが使いやすくなっても、「最後はプロに調整してほしい」という需要はずっと残るのではないでしょうか。
むしろ誰でも気軽にAIが使えようになればなるほど、「AIが作ったものを改善する仕事」が増えていく可能性があると私は思っています。
理由②目的達成のためのデザインには人の介入が必要
二つ目の理由は、ビジネスの目的達成のためのデザインを作るには、AIだけでは限界があるからです。
「ビジネスの目的」というと、例えば、
- 問い合わせを増やしたい
- 商品を売りたい
- 採用応募を増やしたい
- ブランドイメージを高めたい
といったものですね。
AIが得意な「キレイで整ったデザインを作れること」と、「目的を踏まえてどんなデザインが最適なのかを判断すること」は別の話と言えます。
確かにAIにだって、それらしい提案や選択肢はたくさん出せるし、マーケティングツールを使って、テストしながら最適解を探っていくこともできます。
ただ、それらを踏まえた上での最終的な意思決定は、これからもしばらく人が担うのではないかと思います。



AIの意見は参考になるけど、そこで思考停止して鵜呑みにしても、うまくいくとは限らないですよね。やっぱり人間が頭を使って試行錯誤していくプロセスも必要なはずです。
理由③顧客とのコミュニケーションやディレクションはAIには難しい
三つ目の理由は、お客様とのコミュニケーションや制作全体の進行を担うのは、AIにはまだ難しいからです。
個人的には、ここが一番大きい理由だと思っています。
そもそもデザイン制作を依頼するお客様の大半は、デザインの専門家ではないです。
バナーやホームページを自分で作れない、作る時間がないからこそ、お金を払ってプロに依頼しているわけです。
なので、AIによってデザインが簡単に作れるようになったとて、「じゃあ全部自分たちで作ろう!」とはならないはず。
もちろん、簡単なバナーやサムネ、Instagramの投稿画像などであれば、自作でやろうという人は多いと思います。
でも、一方で
- 会社の売上に関わる広告デザイン
- 長期的に使う企業ホームページ
- 本格的な採用サイト
こういったものまで全て自社でAIで作ろうとする会社は、それほど多くないのではないでしょうか。
というのも、それには時間と手間がかかるし、AIをうまく使いこなす知識や技術も必要だから。
社内にデザイナーやWebに詳しい担当者がいれば話は別ですが、そうじゃない会社なら、多少お金がかかってもプロに任せた方が結果的に効率が良いケースが多いと思います。



さらにいうと、私が今実際に仕事をしていて感じるのは、多くのクライアントは「面倒なことをできるだけ任せたい」と考えているということ。
デザインのことはよく分からない。
だから、自分たちの悩みや要望を汲み取ってくれて、面倒なデザイン周りのことを丸っと対応してくれる人を求めています。
つまり、お客様が欲しいのは単なるデザインデータではなく、「安心して任せられる相手」なんですよね。
そのためには、
・こういう方向性はどうでしょうか?
・この場合は、こっちの方が効果が出そうです
・細かい部分はこちらで進めておくので、お任せください!
といった提案やサポートができる人間が必要になります。
お客様の状況を理解し、曖昧な要望を整理しながら進めていくコミュニケーション能力。こうした役割は、現時点ではまだ人間がやるべき部分じゃないでしょうか。
私が思うAI時代にも生き残れるWebデザイナーの3つの特徴


ここからは、私が思う「AI時代にも生き残れるWebデザイナーの3つの特徴」を3つ解説していきます。
- 時代に合わせてAIツールを積極的に学べる人
- 幅広い知識を持ち、お客様の細かな要望に応えられる人
- デザインでビジネス成果を出せる人
特徴①時代に合わせてAIツールを積極的に学べる人
一つ目は、新しいAIツールを積極的に学び、仕事に取り入れられる人です。
今の時代は次々と新しいツールが登場しており、それらのツールを使えなければ受けられない案件も確実に増えてきています。
例えば、一昔前のWebデザイン業界では、Adobe社のPhotoshopやIllustratorが王道でした。
もちろん、今でも現場で使っている方は多いですし、実際それだけでも仕事はできます。
ただ、現在の業界の流れを見ると、圧倒的に利用者が増えているのがFigma(フィグマ)です。
Figmaは世界的に有名なデザインツールで、操作性や機能性が良く、チームでの作業がしやすく、無料で始められるのも魅力です。



これからWebデザインを学ぶなら、必須レベルのツールと言えます。
私もAdobeをメインで使ってきましたが、時代に乗り遅れないようにとデイトラというオンラインスクールでFigmaを学びました。
デイトラは、未経験からFigmaを学びたいなら一番おすすめのスクールです。


またデイトラでは、Figmaだけでなく、ここ数年で急激に人気が高まったStudioも学ぶことができます。
非デザイナーでもドラッグ&ドロップの簡単操作でサイトの制作や編集ができます。
富士通やGMO、ベネッセなどの有名企業も導入していますし、小規模事業主や起業家なども結構利用しているイメージがあります。
FigmaやSTUDIOはAI機能の実装も積極的に進めているので、今後さらに利用者が増えていく可能性が高いですね。
そして、数年前まではあまり見かけなかったものの、近年かなり案件数が増えているツールがCanvaです。
SNS投稿用の画像作成ツールというイメージが強いですが、最近はCanvaでホームページやLPを制作したいという需要もけっこうあります。
実際にクラウドワークスに掲載されている案件を見てみると、今述べた3つのツールを使ったデザイン制作の需要が高いのがわかります。


こんな感じで、時代に合わせて新しいツールを学び、それを仕事に活かせる人の方が、今後は圧倒的に有利になると思います。



私自身、新しいツールを学ぶのは好きで楽しいです!そういった気持ちで常に前向きに勉強していけたらいいんじゃないかと思います。
特徴②幅広い知識を持ち、お客様の細かな要望に応えられる人
二つ目は、デザイン制作以外の知識も持ち、お客様の細かな要望に応えられる人です。
これからのWebデザイナーは「作る人」でなく、ディレクター的な役割も担えるようになるべきだと思っています。



実際、私がここ1〜2年でお客様からいただいた相談は、デザイン制作だけでなく、以下のようなものがありました。
例えば、
- サイトに予約機能をつけたいので、おすすめのサービスを提案してほしい
- 制作したLPを広告運用するので、そのアドバイスが欲しい
- ブログ機能を実装したいが、WordPressとSTUDIOどちらがいいのか?
- 社内メンバーで共同編集できるようなサイトを作って欲しい
- 他社で作ったサイトの成果が出ないので改善案を提案してほしい
- LPに合わせて営業用のスライド資料も作ってほしい
などなど。
単にPhotoshopやHTMLのスキルだけを持っていても、このようなお客様の疑問や相談に答えることはできないですよね。
お客様が本当に求めているのは「デザインを作ってくれる人」ではなく、「困りごとを解決してくれる人」だからです。
困った時に気軽に相談できて、有益な提案をしてくれるデザイナーは本当に重宝される。そしてそれが、リピーターの獲得や紹介でお仕事をいただくことにつながります!
こんな感じで、制作だけではなく、幅広い視点から相談に乗ったり、提案ができるデザイナーは、生き残っていける可能性が高いのではないでしょうか。
特徴③デザインでビジネス成果を出せる人
三つ目は、成果を出せるデザイナーです。
お客様が本来、一番求めている
- 売上向上
- 問い合わせ増加
- 採用応募の増加
- 来店数アップ
- 認知度向上
こういった目標を、デザインの力を使って達成できるデザイナーは強いです。
もちろん、これは簡単なことではないです><
そのためには、先ほど特徴②で述べたように、デザイン以外にも幅広い知識を持ち、常に知識をアップデートし続ける姿勢が必要ですね。
例えば、
- マーケティング
- 広告運用
- ライティング
- SEO
- Web解析
- ツール選定
- 導線設計
などなど、学ぼうと思えば学ぶことはたくさんあります。
もちろん一度に全ては無理ですが、これからのWebデザイナーは、単にデザインを作る人ではなく、ビジネスの課題を解決する人へと役割が変わっていくのかもしれません。
もちろん、今までもその傾向はあったんですが、AIの普及によって、その流れはさらに加速していくのだと思います。
だからこそ、単純にデザインを作るのが好きで
・マーケティングには興味がない
・ライティングは苦手だから勉強したくない
というような方は、このAI時代にWebデザイナーとして活躍していくのは厳しいかもしれません…
まとめ:時代に合わせて学び続けることが大事!
「AI時代に、将来Webデザイナーの仕事はなくなるのか?」という問いについてですが、
結局のところ、将来どうなるかなんて誰にも分かりません。
例えば、ChatGPTが登場する前、「数年後にはこんなに多くの人が毎日のようにAIを使うようになる」と大半の人は考えたこともなかったと思います。
私自身もそうでした。
もしかしたら来年には、さらにすごいデザインツールが登場するかもしれません。
逆に、「AIですべて代替される」と言われながらも、10年後も普通にWeb制作の需要が残っている可能性だってあります。
未来のことは、誰にもわかりません。
だからこそ、「Webデザイナーは絶対になくなる」「絶対に安泰」といった断定的な意見は、あまり当てにならないと思っています。
ただ、一つ言えることは…
私自身はWebデザインの仕事がここ数年で完全になくなるとは思っていないし、少なくとも今のところAIの影響で仕事が減ったという実感もないです。
そもそもWeb業界では、昔から何度も「オワコン論」が繰り返されてきました。
例えばWordPressが普及し始めた頃も、
- 誰でもホームページが作れる時代になる
- 制作会社は不要になる
といった話が出ていたそうです。
でも実際には、今でもホームページ制作の仕事がたくさんあります。
だから、もしこれからWebデザイナーを目指したい方がいるなら、オワコン議論は一旦脇に置いておいていいのではないでしょうか。
興味があるなら、まずは学んでみる!
実際に手を動かしてみる!
そして時代に合わせて少しずつアップデートしていく。
それでいいのではないかと、私は思います。
ちなみに、今から未経験でWebデザインを学ぶのであれば、先ほど少し触れたFigmaは必須ツールです。
そしてFigmaを体系的に学びたいのであれば、私自身も受講したデイトラはかなりおすすめです。
興味があれば、ぜひ詳細をチェックしてみてくださいね〜
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