デザイン力に自信がない…
簡単にスキルアップできる方法ってない?
今回は、現役Webデザイナーである私が「試して効果があったデザイン力を上げる方法」をご紹介します。
私は26歳で初めてデザインに出会い、全くの未経験からこのキャリアをスタートしました。
正直、センスには全く自信がなかったですが、今ではプロとして活動できるレベルにまで成長しました!
今回紹介するのは、自宅でできてお金もかからない方法ばかりです。
これからデザイナーを目指す初心者さんの参考になれば嬉しいです!
この記事を書いた人
あおい(@aoidesign)
2018年からWebデザインを学習。
副業時代を経て現在はフリーのLP専門デザイナーとして活動。
LP制作実績は200件以上。
メンターや講師の仕事も行う。
初心者Webデザイナー必読のスキルアップ法5選
- デザイン基礎知識を復習する
- いいデザインをトレース
- デザインを集めて分析する
- 第三者目線で自分を添削
- デザインの引き出しを増やす
デザイン基礎知識を復習する
まず最初にやるべきなのは、デザインルールや理論の復習です。
なぜなら、時間が経つと、いつの間にかセンスや感覚に頼ってデザインしてしまうからです。
いつの間にかルールを忘れて、独自のデザインに走ってしまう人は結構います。
もしルールをしっかり学んでいないなら、まずはそこからしっかり学び直すことをおすすめします。
例えば、私も時々、文字の配置がうまくいかなくて、何度もやり直して時間を無駄にしてしまうことがあります。
そんな時は「レイアウトや構図」に関する本を読み返して、理論に沿ってデザインし直すと、パッと良い配置が決まります!
なので、「感覚に頼ってデザインしてしまっている」と自覚がある方は、ぜひ一度、デザインルールの復習をすることをおすすめします。
いいデザインをトレース
次にご紹介するのが「トレース」という、短期でデザイン力がアップする定番の練習方法です。
例えばこちら↓
私も駆け出しの頃、毎日ノルマを決めてやってました。
自分でも驚くほどスキルが向上したので、おすすめです!
トレースの4つのメリット
- デザインソフトを効率的に習得できる
- デザインを見る目を養える
- デザインの引き出しが増える
- 細部にこだわる癖がつく
トレースのやり方は、こちらの記事で詳しく解説しています↓
デザインを集めて分析する
デザイン事例を街中やネットで集めて、じっくり分析する方法です。
これをすることで、さまざまな発見ができます。
例えば
- 世の中にはどんなデザインがあるのか?
- 何がいいデザインなのか?
- 何が悪いデザインなのか?
- なぜ自分はそれがいい(or悪い)と感じたのか?
膨大な量のデザインに触れていく中で、ただ見て楽しむだけでなく、デザインを言語化する力を身につけていくことが大切です。
この方法は、元任天堂デザイナーの前田高志さんが紹介しているスキルアップ法でもあります。
彼の著書「勝てるデザイン」では、「勝てるデザインワーク15」の一つとして、この方法が紹介されています。
私が実際にやったことは、街中で見かけたポスターや広告、オブジェクトなどをひたすら写真に撮ることです。
また、Pinterestで、パッと見て気になったバナーやWebサイト、イラストなども保存しました。
その中から「マイベスト10」と「マイワースト10」を選び、なぜそれらを選んだのかを分析しました。
このワークを通じて得られたのは、次の4つのポイントです。
- 世の中のデザインの基準や傾向を把握できた
- 個人的に好きなデザインやフェチが明確になった
- 良い(もしくは悪い)デザインの基準がはっきりした
- 実践で使えそうなデザインの引き出しが増えた
デザインを「感覚」で捉えているだけでは、なかなかスキルが上がりません。
「なぜこのデザインがいいのか?悪いのか?」といったことを言語化できるようになると、自然とクオリティも上がってきます!
第三者目線で自分を添削
自分が作ったデザインに対し、クライアントや先生の視点になってダメ出しをする方法も効果的です。
なぜかというと、自分が作ったものには愛着やこだわりがあって、つい甘い評価をしてしまいがちだから。
おすすめなのは、「嫌いな人が作ったと仮定して、いろんな角度から厳しくダメ出しする」ことです(笑)
そうすると、今までは見逃していた欠点がたくさん見つかるかもしれません。
以下に、私がバナーやサイトを制作した後に使っている「自己チェック用シート」を載せておきますね!
- パッと見て内容が理解できるか?
- 文字のサイズ、色、太さに強弱がついているか?
- 文字の間隔は均一か?文字詰めが適切にされているか?
- 読みづらいフォントを使っていないか?
- 背景色と文字色が被って読みにくくなっていないか?
- 文字の揃え方は整っているか?(左揃え、中央揃え、右揃え)
- 中学生でも分かるような言葉遣いになっているか?
- 誤字脱字はないか?不要な言葉や回りくどい表現はないか?
- 文字や画像の動線設計がされているか?
- 数字や英語の表記方法は統一されているか?
- 写真やイラストの選定は本当に適切か?
- 写真の切り抜き残しはないか?
- 違和感のある箇所でトリミングしていないか?
- 強調したい部分のインパクトが弱くないか?
- 流し読みしても目が止まるデザインになっているか?
- 自分が伝えたいことではなく、相手が知りたいことが書かれているか?
- ユーザーが見て魅力的だと思える内容か?
- 感情にアプローチし、クリックを誘発できるデザインか?
デザインの引き出しを増やす
最後は、デザインの引き出しを増やす方法になります。
素人っぽくなってしまうデザインは、引き出しの少なさが原因かもしれません。
逆に、引き出しが増えると、プロっぽいデザインができるようになりますよ。
例えば、よく出てくる「日付」のデザイン。
単に横並びにする以外にも色々な表現方法があります↓
こういったものは「あしらい 日付」なんかで検索すると、たくさんのアイデアが見つかります。
正直、自分だけで装飾やアイデアを考えるのには限界があるし、時間もかかります。
上記のサイトにはプロが作ったアイデアがたくさんあるので、自由に取り入れてOKです。
引き出しが増えると、デザインの表現方法にも幅が出てきて、クオリティの高いものが作れるようになりますよ。
こちらの本もぜひ参考にしてみてください↓
まとめ:知識と作業量でデザイン力は確実にアップする!
デザイン力をアップさせるには「センス」が重要だと思いがちですが、実はそれだけでは不十分だと言えます。
センスよりも大切なのは、知識をしっかり身につけることと、たくさんのデザインを実践することです。
例えば、有名なクリエイティブディレクターの水野学さんの本に「センスは知識からはじまる」という一冊があります。
この本で言われているのは、
センスは生まれついたものではなく、知識の蓄積で獲得するスキルである。
センスは知識からはじまる
ということです。
私もかつては自分のセンスに自信がなくて悩んでいましたが、この本を読んで、「ただの勉強不足だったんだ」と気づきました。
それからは、センスのせいにせず、知識をもっと積極的に吸収するようにしました!
もし今、デザイン力に悩んでいるなら、まずはたくさんのデザインを見て、本を読んで、知識を増やしてみるのがオススメですよ。