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あおい
Webデザイナー
Webデザイン学習者向けノウハウを発信しています。
26歳からWebデザインを開始。副業時代を経て2021年からフリーランスに転身。現在はLPデザイナーとして活動中。
ブログでは購入経験があるおすすめ商品・サービスだけを本音でレビューしています。

初心者Webデザイナー必見!バナーのトレースでデザイン力を向上させる方法

初心者

トレースがいいって聞いたんだけど、どうやってやるの?

今回は、初心者デザイナー向け「トレースでデザイン力を向上せる方法」を解説します。

トレースは、

  • デザインのバランス
  • 配色
  • 余白
  • 制作意図
  • テクニック

こういったものを、手を動かして体で覚えていけるので、とても勉強になります。

あおい

私も新人の頃は、毎日ノルマを決めてやってました
かなり手応えがったので、おすすめです!

ただし!トレースは、間違った方法でやると、一向にスキルが向上しません…

今回は、正しいトレース方法やトレースの注意点を分かりやすく解説していきますね。

あおい

この記事を書いた人
あおい(@aoidesign

25歳でWebデザインの学習をスタート。
副業時代を経て、現在はフリーのLPデザイナーとして活動中。
LP制作実績は200件以上。
メンター・講師の仕事もおこなっています

目次

Webデザイナーのトレースとは?

トレースは、見本のデザインを下敷きにして、上からなぞっていく作業のことです。

たとえば、こちら

あおい

私が初心者時代にトレースしたバナーです

配置や色、フォント、シャドウ、装飾など、見本そっくりに再現することが大切です。

人物素材は、見本から切り抜いて使ってます

トレースはこんな人に向いています!

こんな方は、ぜひトレースに挑戦してみてほしいです

  • Webデザイン学習中の方
  • PhotoshopやIllustratorの初心者
  • デザインツールをマスターしたい方
  • デザインの実力に自信がない方
  • デザイン表現が乏しいと感じている方
  • もっとセンスを磨きたい方
あおい

私は「1日1枚」をノルマに、1〜2ヶ月ほどやっていましたね

トレースをする4つのメリット

  • よく使う機能だけを効率的に覚えられる
  • デザインを見る目を養える
  • デザインの引き出しが増える
  • 細部にこだわる癖がつく

①よく使う機能だけを効率的に覚えられる

一つ目のメリットは、デザインツールを効率的に習得できることです。

デザインツールというのは、Photoshopやillustrator、Figmaを指します。

トレースでは、実際に世の中で使われているバナーやサイトを見本に使います。

これによって、実践で本当に必要な機能だけを、ピンポイントで覚えられるわけです。

実際、Photoshopなどのデザインツールは、めちゃくちゃ機能が多いです。

全部覚えようと思ったら、一生かかっても終わらないレベル。

あおい

なので、入門書で1から全部覚えようとするのは、挫折する方がやりがちな失敗です‥

その点、トレースなら無駄がありません!

よく使う機能だけに絞って、効率よくスキルを身につけられますよ。

②デザインを見る目を養える

二つ目のメリットは、デザインを見る目や思考力が鍛えられることです。

トレースする過程で、

  • なぜここに余白があるんだろう?
  • なぜこのフォントを使っているんだろう?
  • なぜここは不透明度が高くしてあるんだろう?

こんな感じで、いろいろと考えながらデザイン制作ができます。

考えながら(=意図をもって)デザインすることは、とても大事なことです。

これを鍛えることで、「なんとなく感覚でデザインする」という状態を抜け出せます。

あとは、トレースを通じて「共通点」を見つけられることも重要です。

たとえば、

  • バナーによくある配置のパターン
  • 美容系デザインでよく使われるフォント
  • ビジネス系デザインでよく使われる装飾

こういったデザインルールやパターンを、自分の中にどんどん蓄積していきます。

そもそも、デザインはゼロから自分の頭で考える必要はなく、世の中にあるデザインの組み合わせで作っていけばOKなんです。

そのために、できるだけ多くパターンや法則を知っておくことが重要ですね。

③デザインの引き出しが増える

三つ目のメリットは、デザインの引き出しが増えることです。

トレースの過程で、色んな表現方法・アイディアが、自分の中に蓄積されていきます。

あおい

たとえば、チラシやバナーでよく出てくる「日付」のデザインを例にあげます

初心者だと、横並びにするくらいしか思い付かないかもしれません。

しかし、実際にはさまざまな表現方法があります

こういったアイディアは、頭の中で考えているだけでは、なかなか思いつきません。

トレースで様々な表現方法に触れることで、自分の中に新しいアイディアを蓄積していけます。

そして、いざ自分でデザインを作るときに、その中から最適なものを取り出して使えばいいわけです。

引き出しをたくさん持っているほど、

  • 素人では思いつかない凝ったデザイン
  • おしゃれで洗練されたプロのデザイン

これが作れるようになりますよ。

④細部にこだわる癖がつく

最後のメリットは、細部にこだわるクセをつけられることです。

なぜなら、トレースは見本を細かく観察し、それを忠実に再現する練習だから。

あおい

良いデザインは、細部に宿る」とよくいわれます

たとえば、

  • 文字の間隔がミリ単位で細かく調整されているデザイン
  • グラデーションの角度が精緻に計算されたボタン

など。

初心者

ミリ単位とか、そこまで考える必要があるの!?

と思うかもしれませんが、実際には非常に重要です!

ほんの少し文字の位置が違うだけで、見栄えが格段に良く見えることがあります。

細部にこだわる練習によって、自分で一からデザインを作る時にも、自然と細かい部分に目がいくようになりますよ。

トレースで気をつけるべき3つのポイント

トレース方法の解説に入る前に、3つの注意点をご紹介しますね。

  • 見本探しでミスしない
  • 細部まで徹底してこだわる
  • スピードを測って時短を目指す

①見本探しでミスしない

トレースで気をつけるべきこと一つ目は、見本探しです。

この見本探しは、とても大切です。

なぜなら、クオリティの低いデザインをいくらトレースしても、デザイン力は上がらないからですね。

あおい

見本探しのポイントは3つあります

  • 特定の商材に依存していないデザイン
  • 商材の世界観が的確に表現されたデザイン
  • 自分がクリックしたいと思うデザイン

見本選びのポイント①特定の商材に依存していないデザイン

まず、応用の効くデザインを選ぶことが大切です。

具体例を挙げて説明しますね。

たとえば、こちらのゲームのバナーはどうでしょうか。

http://bannermatome.com/

ボタンのデザインは、別のバナーを作る時にも使えそうですが、それ以外はこのゲームの世界観に依存したデザインといえます。

つまり、このバナーをトレースしたとしても、他のテーマでデザインを作る時には応用できません。

一方で、こちらのバナーは、どうでしょうか。

http://bannermatome.com/

このバナーのデザインなら、

  • IT系
  • ビジネス系
  • フィットネス

など、他のテーマでデザインを作る時にも応用が効きそうです。

見本を選ぶときは、このように汎用性が高く応用が効くデザインを選びましょう。

そうすることで、自分で一からデザインを作るときにも、役立つ参考として活用できます。

見本選びのポイント②商材の世界観が的確に表現されたデザイン

二つ目のポイントは、商材の世界観とデザインがマッチしたものを選ぶことです。

なぜなら、デザインを作る上では、商材の世界観を視覚的に表現する力がめちゃめちゃ重要だから。

たとえば、こちらのバナーはどうでしょうか。

http://bannermatome.com/

「ハワイツアー」がテーマのバナーです。

パッと見て一瞬で「ハワイ感」を感じられますね。華やかな色味や素材が、とてもマッチしています。

もう一つ、こちらのバナーはどうでしょうか。

http://banner.keizine.net/

男性向けのシャンプーのバナーです。

太めのフォントや力強いデザインが、商品の魅力にピッタリ合っていると思います。

こんな感じで、商材の世界観とマッチしたデザインを選ぶようにしましょう。

そうすることで、商材の魅力を効果的に引き出すデザインセンスを養えますよ。

見本選びのポイント③自分がクリックしたいと思うデザイン

三つ目のポイントは、自分が魅力的だと感じるデザインを選ぶことです。

私たちが作るデザインは結局のところ、クリックを誘発し、その先で商品購入や申込みをしてもらうために作ります。

なので、自分自身が「これ、いいな!」と思えるデザインを選ぶことが大切ですね。

②細部まで徹底してこだわる

トレースで気をつけるべきこと二つ目は、細部まで徹底してこだわることです。

というのも、大雑把にやってしまうと、せっかくのハイクオリティな見本も、トレースする意味がなくなってしまうから。

こんな妥協には、要注意です

  • 同じフォントがないから、適当に似たフォントでいいか!
  • なんとなく色味が違うけど、だいたい合ってるからいいか!
  • 雰囲気が少し違うけど、同じ桜の素材だからこれでいっか!

素材やフォントに関していうと、もちろん、全く同じものが見つからないこともあります。

ですが、できる限り似たものを探す努力が必要です。

あおい

見本を忠実に再現するよう、こだわっていきましょう

③スピードを測って時短を目指す

トレースで気をつけるべきこと三つ目は、作業スピードを徐々に早めることです。

なぜなら、トレース練習の目的の一つは「作業スピードを上げて、時給単価を高める練習をすること」だからです。

毎回、時間を測りながらトレースするのが、効果的です。

作業をダラダラと進めてしまう癖がある方には、特におすすめです。

あおい

時間を測っていると自覚すると、自然と緊張感が生まれ、集中力が格段に上がりますよ

【バナートレースやり方】5ステップで解説

バナートレースのやり方を、5ステップで解説していきます。

  • トレースするデザインを探す
  • アートボードでトレース準備
  • レイアウトを上からなぞる
  • 色や装飾を加えていく
  • 細部にこだわって完成

Step01:トレースするデザインを探す

まず最初に、トレースする見本のデザインを探しましょう。

おすすめの無料サイトはこちら

デザインがシンプルすぎると、学べることが少ないです。

初心者は、文字や装飾が多めのバナーを選ぶのがおすすめです。

あおい

探し方のコツは「①見本探しでミスしない」も参考にしてください

Step02:アートボードでトレース準備

ここからは、デザインツールを開いてトレースをしていきます。

使うツールは、どれでも構いません。

  • Photoshop(有料)
  • Illustrator(有料)
  • Figma(無料)
あおい

今回は、Photoshopを例に解説していきます

トレース準備の流れはこちら

  • 見本のデザインをPhotoshopで読み込む
  • レイヤーを右クリックして「アートボードを新規作成」を選択
  • 作成したアートボードをコピーして、横に並べる
  • コピーしたレイヤーの透明度を50%に下げる

透明度を下げるには、「塗り」の数値を小さくします

これで、トレースの準備が整いました。

Step03:レイアウトを上からなぞる

トレースでは、まずレイアウトを作っていきます。

具体的には、テキストや図形、素材などを見本通りに配置していきます。

この時、見本で使われているフォントやその太さもきちんと調べて、同じにしましょう。

フォントの調べ方
  • 「長方形選択ツール」を使って、調べたいフォントを囲う
  • 「書式」→「マッチフォント」を選択
  • 出てきたフォントの中から、見本と合うものを見つける
あおい

商品素材や人物写真は、見本から切り抜いてもOKです

Step04:色や装飾を加えていく

次に、色味や雰囲気といったデザイン部分を作っていきます。

色については、スポイトツールを使って見本から色を抽出しましょう。

模様や吹き出し、イラスト素材は、無料素材サイトを活用できます。

Step05:細部にこだわって完成

最後が、細部のチェックです。

こちらを参考にチェックしてみてください。

  • フォントは見本と同じ?
  • フォントの太さは見本と同じ?
  • 文字の詰め具合は見本と同じ?
  • 文字サイズは見本と同じ?
  • 色は見本と同じ?
  • グラデーションの掛け方は見本と同じ?
  • シャドウの掛け方は見本と同じ?
  • 素材は見本と同じ、または雰囲気が似ている?
  • 枠の太さや角度の丸みは見本と同じ?
  • ボタンのぷっくり感は見本と同じ?
  • 写真や素材の切り抜き残しはない?

最後に:次はオリジナルバナーを作る練習をやろう

トレースは、初心者なら10〜20枚はやるといいかなと思います。

ある程度やって、スキルの向上を実感したら、次は「オリジナルバナーを作る練習」に進んでみてください。

これは、お題に沿って一からバナーを作る練習です。

実案件と同じプロセスでバナーを作成するので、即戦力として活躍できるスキルが身につきますよ。

以下で、詳しく解説しています

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