Webデザイナーにコーディングは必要なの?
HTMLとか難しそうで…
今回は「Webデザイナーは、コーディング(HTML・CSS)ができるべきなのか?」を私なりに解説します。
私は未経験からスタートし、副業を経て現在はフリーランスとして活動しています。
最初はコーディングができない状態で仕事を始め、その後に習得しました。
そのため、自身の経験を元に、コーディングが必要な場合とそうでない場合について解説していきたいと思います。
この記事を書いた人
あおい(@aoidesign)
2018年からWebデザインを学習。
副業時代を経て現在はフリーのLP専門デザイナーとして活動。
LP制作実績は200件以上。
メンターや講師の仕事も行う。
Webデザイナーにコーディングは必要?現役フリーランスの私の見解
結論から言うと、その人の働き方や目指す収入によって変わります。
「コーディングができないデザイナーはありえない」といった厳しい意見もありますが、実際にはそんなことはありません。
私自身、デザインを始めた頃はコーディングが超苦手でした。
コードを書くよりも、Photoshopでバナーを作ることが好きで、それが自分の仕事だと感じていました。
副業時代(1年半)やフリーランス1年目には、コーディングを必要としない仕事で収入を得ていましたよ。
そんなわけでまずは、コーディングが不要なパターンを詳しく解説したいと思います。
コーディングスキルが必要ない4つのパターン
- ロゴやバナーなどデザイン制作だけを行う
- ノーコードツールでWebサイト制作を行う
- デザイン力で勝負しコーディングは外注する
- コーディングスキルがいらない制作会社で働く
ロゴやバナーなどデザイン制作だけを行う
ロゴやバナーなど、デザイン制作だけを行うWebデザイナーもたくさんいます。
使用するツールはPhotoshop、Illustrator、Figmaなどで、主にデザイン制作を行います。
厳密に言うと、ロゴや名刺などの印刷物はグラフィックデザイナーの仕事ですが、Webデザイナーが印刷物を作ることもあるため、境界線はあいまいです。
私は副業時代、Web上で使う画像制作をメインに行っており、多いときは月5万円ほど稼いでいました。
画像制作には様々な種類があり、仕事の幅も広いのが特徴です。
私が制作していたもの
- 広告バナー
- YouTubeのサムネイル
- SNSのヘッダー
- ブログやLINEのアイキャッチ
- Amazonや楽天のEC商品画像
- Instagramの投稿画像
- ホームページのトップ画像
- 電子書籍の表紙
デザインツールの習得はコーディングよりも遥かに容易で、早く稼ぎ始めたい方や副業で取り組みたい方に向いています。
ノーコードツールでWebサイト制作を行う
ホームページやランディングページを作りたい場合は、コーディングがいらない(=ノーコード)ツールを使う方法があります。
私は、フリーランス1年目にノーコードツールペライチを使ってランディングページ制作を行っていました。
当時はコーディングを習得しておらず、画像制作よりも高単価で販売できるものを探していた時期でした。
そんな時に、ペライチの存在を知ったのです。
そしてココナラにて、下記のサービスを出品しました。
ペライチを使い販売・集客・広告向けのLP制作します お手頃価格!修正回数無制限だから納得いくLPが手に入る最初は1ページを「15,000円」で販売していました。多い時で月に4〜5件の受注がありましたね。
その後、価格を「30,000円」→「45,000円」と段階的に値上げしました。
一日10時間以上パソコンに向かう日々でしたが、平均して月10万円ほど稼ぐことができました。
デザイン力で勝負しコーディングは外注する
コーディングを丸投げする方法もあります。
デザイン力で勝負できる人は、この方が効率的に稼げる場合もあります。
受注方法
- デザイン制作のみで受注:デザイン制作だけを担当し、コーディングは別の専門家に依頼する。
- 丸ごと受注してから外注:デザインとコーディングを一括で受注し、コーディング部分を専門のコーダーに外注する。
世の中には、コーディングを専門に請け負うコーダーがたくさんいます。
私がココナラで外注した際は、LP1ページあたり20,000円というお手頃価格で依頼できました。
穴場の仕事:商品ページ制作
デザインのみで勝負したい方には、商品ページ制作が意外と穴場です。
バナーやホームページ制作と比べて認知度は低いですが、常に需要があります。
競争率が低い理由は、専門でやろうとするデザイナーが少ないからです。
ただし、商品ページ制作にはWebマーケティングや消費者心理などデザイン以外の知識も求められます。
興味がある方は、ココナラで商品ページ制作の例をチェックしてみると良いでしょう!
デザイン専門として制作会社や組織で働く
制作会社では分業制が多く、デザインとコーディングは別々の担当者がいるのが一般的です。
採用の際にも、「Webデザイナー」と「コーダー」として分けて募集していることが多いです。
そのため、こうした会社やチームに所属すれば、デザイン制作のみでそれなりのお給料を得ることができます。
Webデザイナーがコーディングを学ぶ3つのメリット
ここからは私の実体験を元に、コーディングを学ぶメリットをご紹介します。
- 仕事の幅が広がり稼ぎが増える
- コーディングしやすいデータ作りができる
- 信頼性や専門性アップにつながる
仕事の幅が広がり稼ぎが増える
単純に言えば、できる仕事の幅が広がります。
また、転職の際にコーディングスキルを求める企業が多いため、選べる就職先の幅も広がりますね。
私はフリーランス2年目にコーディングスキル(HTML・CSS、jQuery)を習得しました。
それ以前は、ペライチというノーコードツールを使いランディングページ制作を行っていました。
最初は1ページ「15,000円」で販売し、後に「30,000円」→「45,000円」と値上げしました。
しかし、これ以上の値上げは難しいと感じたため、コーディングスキルの習得を決意しました。
コーディングスキルを身につけてからは、一からオリジナルでページが作れるようになり、一気に単価が上がりました。
オリジナルLP制作のページはこちら↓
商品をより魅力的に伝え思わず欲しくなるLP作ります Web集客や売上アップをデザインの力でサポート結論として、コーディングスキルを学んで本当に良かったと思っています。
コーディングしやすいデータ作りができる
Webデザイナーにとって、データ作りのスキルはとても大切です。
コーディング知識があれば、コーダーにとって扱いやすいデータを作れます。
逆に知識がないと扱いづらいデータを作ってしまい、結果としてコーダーの作業量や苦労が増加します。
扱いづらいデータの具体例
- ファイル名や画像名、データ形式がバラバラ
- コーディングしにくい複雑な装飾が多い
- 特定の環境でしか使えないフォントが多い
- サイズやレイアウトに一貫性がない
このようなデータでも、大半のコーダーさんは文句を言わずに作業してくれますが、内心では面倒に思うことが多いはず…
一方で、整理されたキレイなデータを提供してくれるデザイナーには、コーダーから好印象を持たれること間違いなしです。
外注する場合にも役立つ!
自分がデザインだけを担当し、コーディングを外注する場合でも、知識があるかないかで大きな違いが出ます。
例えば、
- コーダーのスキルが高いか低いか?
- 要望通りにコーディングできてるか?
- コードの書き方は正しいか?
こういった点を判断するためには、一定のコーディング知識が必要です。
知識がないと、相手からの専門的な質問や提案に対して「何を言っているのか分からない…」という状況が起こることもあります。
結論として、コーディングを外注する場合でも、基礎的な知識を持っておくことが安心につながります。
信頼性や専門性アップにつながる
世の中には「WebデザイナーはHTMLが書けて当たり前」と考える人も多くいます。
そのため、「コーディングができないデザイナーって大丈夫かな?」と不安に思う依頼者も少なくありません。
コーディングの基礎知識があることは、ある程度の信頼につながり、自信を持ってWebデザイナーとして活動できるようになります。
かくいう私も、かつてはコーディングができないことに少しコンプレックスを感じていました。
今ではコーディングを含めWeb制作全般の知識を身につけることで、自信を持ってお客さんの相談に乗れるようになりました。
特にフリーランスで活動していきたい方は、最終的にはコーディングスキルを身につけることが大事になってきます。
まとめ:コーディングは時期を見て習得しよう!
Webデザイナーにとって、コーディングは必須のスキルとは言えませんが、コーディングができることで得られるメリットは多いのも事実です。
HTML・CSSやWeb技術の基本知識があると、実務において非常に役立ちます。
ただし、コーディングは難易度が高く、習得には時間がかかるスキルでもあります。
挫折せずにコーディングを習得するための方法や、おすすめの講座・本については、以下にまとめています。